らりるれろ 2024.03.11 目次 らりるれ ら らうがはし【乱がはし】 形容詞(シク活用)「乱(らん)がはし」が「らうがはし」に転じました。発音上「ん」が「う」になっていったのか、「ん」というひらがながなかったために表記上「う」を充てていたのか、経緯はわかりませんが、「乱」という漢字であることを思い出せれば、意味も思い出しやすいと思います。「乱(みだ)りがはし」という形容詞もありまして、意味は同じです。 らうたし【労たし】 形容詞(ク活用)「労(らう)」に「甚し(いたし)」がついた「ろういたし」が、「ろうたし」となりました。「いくらでも苦労したいと思える対象」に用いやすい形容詞です。子どもなど、保護が必要な存在に使用することが多く、「かわいらしい」「いとしい」などと訳します。 らうらうじ【労労じ】 形容詞(シク活用)漢語「労」を重ねて形容詞化したことばだと言われています。「労」は「年功・熟練」などを意味し、多くの経験を積んだがゆえの「物慣れた巧みさ」を示しています。そういった「熟達性」は、周囲からすると気品があって美しく見えますので、「上品だ」という意味でも用います。なお、「老老じ」を語源とする説もあります。あるいは、「リョウリョウジ」と記す写本もあることから、「良良じ」を語源とする説もあります。 らし 助動詞動詞「あり」に「し」がついて、「あらし」という形容詞になり、「存在する状態だ・様子だ」ということを示しました。それが助動詞化していく過程で、「あ」が取れて「らし」になっていったと考えられています。ある根拠を持って、何らかの現象が「あるにちがいない」と推定するときに、「らし」が用いられました。ただ、平安時代には、「現在推量」の「らむ」や、「(視覚)推定」の「めり」を多く用いるようになっていったことから、「らし」は、和歌特有のことばになっていき、鎌倉時代以降はほとんど使われなくなりました。 らむ(らん) 助動詞ラ変動詞「あり」に、推量の助動詞「む」が接続詞、「あらむ」となったものから、「あ」が欠落して「らむ」となり、一語の助動詞として認識されていったものだという説があります。「む」が主に「未来」を推量するものであるのに対して、「現在」を推量するものが「らむ」です。なお、「過去」を推量するものが「けむ」です。 らる 助動詞アウトオブコントロール 意味 (1)【自発】 (自然と・ふと)~れる・~られる ... り り 助動詞「り」は特殊な助動詞です。もともとは、「渡りあり」「旅しあり」というように、動詞の連用形に「あり」がついたものが前身です。それがつまって、「渡れり」「旅せり」となっていきました。そのため、根本的な意味は「存在している(今それが起きている)」ということになります。 る る 助動詞しぜんにそうなる 意味 (1)【自発】 (自然と・ふと)~れる・~られる (2)... れ れい【例】 名詞 / 例の(連語)/ 例ならず(連語)「例」は、根本的には「かつてあったこと」という意味です。そのことから、端的に訳せば「先例」「前例」となります。慣用的には、「例の」というかたちで「いつもの」と訳すことが多いです。話し手と聞き手のあいで共通認識されている「前のこと」を持ち出す場合には、「あの」と訳してもいいですね。