らうがはし【乱がはし】 形容詞(シク活用)

意味

① 乱雑だ・むさくるしい

② 乱暴だ・無作法だ

③ 騒がしい

ポイント

らんがはし」が「らうがはし」に転じました。

発音上「ん」が「う」になっていったのか、「ん」というひらがながなかったために「う」を充てていて、そちらの表記が一般化してしまったのか、経緯はわかりませんが、「乱」という漢字であることを思い出せれば、意味も思い出しやすいと思います。

みだりがはし」という形容詞もありまして、意味は同じです。

たしかに、意味も「乱雑・乱暴」だもんな。

とにかく、乱れていてごちゃごちゃしているイメージを持つといいですね。

その「ごちゃごちゃ感」から、「むさくるしい」とか、「騒がしい」といった訳し方もします。

用例

前栽をらうがわしく焼きためるかな。(蜻蛉日記)

(訳)前栽を乱雑に焼いたようだなあ。

無礼をもえはばからず、かくらうがわしきかたに案内申しつるなり。(大鏡)

(訳)無作法をも遠慮することができず、このようなむさくるしいところに案内申し上げたのである。

門強うなどものしたりければ、らうがわしき事もなかりけり。(蜻蛉日記)

(訳)門を固く閉めていたので、乱暴な事もなかった。