★重要単語

おほとのごもる【大殿籠る】 動詞(ラ行四段活用)

「大殿」は「宮殿」を指しまして、特にその寝所を意味することが多いです。したがって、「大殿籠る」は「天皇が寝所におこもりになる」ということになります。訳は「お休みになる」で大丈夫です。
◎敬語

めす【召す】 動詞(サ行四段活用)

上一段動詞「見る」の未然形「み」に、尊敬の助動詞「す」がついて「みす」となったものが、やがて「めす」になったと言われます。もとは「呼ぶ」「呼び寄す」の尊敬表現ですが、「食ふ」「着る」「飲む」の尊敬表現として、(4)の意味で使うことも多いです。
〇和歌

ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは (在原業平朝臣)

不思議なことが多かった神代の昔にも、これほどのことは聞いたことがない。竜田川に、紅葉したもみじが敷かれ、水面をくくり染めにしているとは。
〇和歌

たち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む (中納言行平)

あなたがたとお別れして因幡国に行っても、その国の稲羽山(稲葉山)の峰に生える松ではないけれど、あなたがたが「待つ」と聞こえてきたら、すぐに帰って来よう。
〇和歌

君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ (光孝天皇)

あなたのために、春の野に出かけて若菜を摘む私の袖に、雪はしきりに降りかかっている。
〇和歌

陸奥の しのぶもぢずり たれゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに (河原左大臣)

陸奥の織物である「しのぶもじずり」が乱れ模様に染まるように、いったい誰のせいで私の心は乱れ始めてしまったのか。私のせいではないのに。(あなたのせいなのに。)
〇和歌

筑波嶺の 峰より落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる (陽成院)

筑波嶺の峰から落ちる男女川のように、私の恋心も積もり積もって、淵となってしまった。
★重要単語

わざと【態と】 副詞

「わざと」は、意図をもってする行為につきます。多くの場合は、(1)のように「わざわざ・故意に・意図的に」と訳せば文意に合います。逆に、「わざとなし」「わざとならず」などと表現されている場合は、意識的ではない行為を指すと考えましょう。「わざと」は、「意図的である」ということから、(2)のように「本格的」と訳したり、(3)のように「特別」と訳すこともあります。
★重要単語

はづかし【恥づかし】 形容詞(シク活用)

「他者と比較して自分が劣っていると感じる気持ち」を意味します。ここでいう「他者」というのは、「目の前にいる相手」のこともあれば、「世間一般の人」の場合もあります。自分(や身内)のふるまいなどが、「世間一般の水準と比べて劣っている」「その場にいる他の人と比べて劣っている」などと感じる場合には、(1)の意味で訳します。一方、「優れている他者」のほう形容することもあり、その場合は、(2)の意味になります。
★重要単語

かたち【形・容・貌】 名詞

もとは「外形」「輪郭」などを意味する語ですが、中古では特に「顔形」を意味することが多くなりました。「かたち」だけで「美しい顔」「美しい容姿」を意味することもあり、その場合「美人」と訳したりもします。
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