
◆問題演習


「その御顔はいかになり給ふぞ」ともえ言ひやらず。(堤中納言物語)

この頃、物怪にあづかりて、困じにけるにや、居るままにすなはち、眠り声なる、いと憎し。(枕草子)

長き夜のすさびに、何となき具足とりしたため、残し置かじと思ふ反古など破り棄つる中に、(徒然草)

「さればこそ、申し候はじとは申して候ひつれ」(宇治拾遺物語)

さては、扇のにはあらで、海月のななり。(枕草子)

物語などこそ、あしう書きなしつれば、言ふかひなく、作り人さへいとほしけれ。(枕草子)

さすがに住む人のあればなるべし。(徒然草)

嫗ども、いざたまへ。寺に尊きわざすなる、見せたてまつらむ。
