こたえは「否」だ!
意味
(1)断る・辞退する
(2)拒む・拒否する・否定する
ポイント
感動詞「否(いな)」に、動詞をつくる接尾語「ぶ」がついた語です。
「相手の要求などに対して否定的な返答をする」ということであり、「断る」「拒む」などと訳します。
ひらがなで書かれていることが多いのですが、「否」という漢字さえ思い出せれば、「No!」のニュアンスで訳すことができます。
鎌倉時代以降は「いなむ」というかたちに音変化していきました。
ああ~。
今でも、マンガとかで、サムライとかが「答えは『否』だ!」とか言ってるもんな。
そうですね。
「否」を「いな」と読むことについては、マンガとかで知っていた受験生もいるでしょうね。
例文
人の言ふことは強うもいなびぬ御心にて、(源氏物語)
(訳)人の言うことは強くも断らないお心で、
定めて一切はいなばむずらむと思ひつるに、(今昔物語)
(訳)きっとひたすら断ろうとするだろうと思っていたが、
2つめの例文のように、「四段活用」の例もあります。