★重要単語

うちつけなり【打ち付けなり】 形容動詞(ナリ活用)

「付く」に、接頭語「うち」がついたものです。接頭語「うち」は、「パッと」「サッと」「ちょっと」「バシッと」といったように、「瞬間的」「軽妙」「軽快」「明瞭」などの意味合いを内包しています。そのことから「うちつく」は、「パッとつける」「サッとつける」というニュアンスで、まずは(1)のように「突然だ」「急だ」という意味で用います。
★重要単語

おゆ【老ゆ】 動詞(ヤ行上二段活用)

「おゆ」の「お」は、「親」の「お」と同根であると言われています。つまり「親世代(一世代上の存在)」になることが「おゆ」なのですね。「老ゆ」の類義語として「年をとる」と訳す語に「ねぶ」がありますが、「ねぶ」のほうは「少年が青年になる」という文脈でも用いますし、「実際の年齢よりも大人びる・ませる」という意味でも用います。つまり、「ねぶ」はシンプルに「年を重ねる」ということです。その一方「老ゆ」は、「活躍世代よりも一段階上の世代に属すること」を意味します。ところで、ヤ行上二段活用の動詞は「老ゆ(おゆ)」「悔ゆ(くゆ)」「報ゆ(むくゆ)」の三語ですので、覚えてしまいましょう。
★重要単語

ねぶ 動詞(バ行上二段活用)

「老ゆ」とほぼ同じ意味ですが、「おゆ」のほうが、「高年齢」を指すことが多いです。一方、「ねぶ」は、子どもから青年になるくらいでも使用します。また、実際の年齢よりも「大人びる」という意味で使うことも多いです。つまり、「老ゆ」が「衰える」という意味を含みやすいことに対して、「ねぶ」は、シンプルに「年を重ねる」という意味で用いられています。
★重要単語

けなり【異なり】 形容動詞(ナリ活用) / けに【異に】 副詞

形容動詞「異なり(けなり)」は、漢字のとおり「異様である・普通でない」の意味になります。「Aよりけなり」というように、何かと比べて使用すると、「A以上に普通でない」ということから、「Aより優れている/A以上に格別である」という意味で用います。さて、この語は連用形「異に(けに)」の形で副詞的に使うことがほとんどであり、言い回しも「~より けに」という表現が多いです。その場合、「~よりいっそう(〇〇する/〇〇である)」と訳します。そうすると、「けに」の形にほぼ固定され、「意味」も限定され、主に連用修飾語として用いることになりますので、「けに」は「副詞」と考えるのが一般的です。
★重要単語

すべなし【術無し】 形容詞(ク活用)

「術(すべ)」は「すべ」は「す(何かをする)」+「へ(方向を示す)」がもととなった語と言われていまして、「手段・方法・手だて」などを示します。それが「無し」なので、「手段がない・方法がない」ということになり、訳語としては「どうしようもない」とすることが多いですね。その「どうしようもない状況」に接した際の「人のふるまいや心情」を示す場合、「途方に暮れる」「困る」「つらい」「苦しい」などと訳すこともあります。
■現代語訳

あだし野の露消ゆるときなく 『徒然草』 現代語訳

『徒然草』より「あだし野の露消ゆるときなく」の現代語訳です。
■現代語訳

上にさぶらふ御猫は 『枕草子』 現代語訳

『枕草子』より「上にさぶらふ御猫は」の現代語訳です。
★重要単語

からし【辛し】 形容詞(ク活用)

ピリッと塩辛い、身体に刺激を与えるものを「からし」と言います。現代語ではほとんど「食べ物」についてしか用いませんが、古語では「痛みを伴う刺激」に広く用いまして、多くは(2)か(3)の意味になります。
■現代語訳

虫愛づる姫君 『堤中納言物語』 現代語訳(前半)

『堤中納言物語』より「虫愛づる姫君」の現代語訳(前半)です。
◎敬語

たてまつる【奉る】 動詞(ラ行四段活用)

下二段動詞「立つ」+謙譲語「まつる(奉る)」が一語化したものです。もともと上代では「まつる」が「差し上げる・献上する」という意味で用いられていました。そこに「たて」がついたわけですが、ここでの「たて」は、もともと下二段の「立つ」なので、「目立たせる・はっきりさせる・くっきりさせる」というニュアンスがあります。そういう点では「たて」は強調のための接頭語みたいなものですね。なお、「まつる」のほうは、中古になると単独ではあまり用いられず、「たてまつる」「つかへまつる」というように、複合語での使い方が主流になります。
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