■現代語訳

雲林院の菩提講(序) 『大鏡』 現代語訳

『大鏡』より、「雲林院の菩提講(うりんゐんのぼだいかう)」の現代語訳です。大宅世継(190歳)と夏山繁樹(180歳)が話し始める場面です。
★重要単語

いうなり【優なり】 形容動詞(ナリ活用)

漢語の「優(いう)」に「なり」がついたものです。「優」という文字のとおり、「優れていて立派だ」という意味で使用されます。「いうなり」「いうに」などとひらがなで書かれていることも多いので、「優」という漢字をイメージできるかどうかがカギですね。
◆問題演習

いとしもおぼえぬ人の、おし起こして、せめてもの言ふこそ、いみじうすさまじけれ。(枕草子)

『枕草子』の一節です。ポイントは、副詞「いと」、副助詞「しも」、動詞「おぼゆ」、助動詞「ず」、副詞「せめて」、形容詞「いみじ」、形容詞「すさまじ」です。
★重要単語

おほどかなり 形容動詞(ナリ活用)

「おほどかなり」は、「おおらかな様子」を示すほめ言葉です。「おほどく」という動詞もありまして、それも「おおらかさをそなえる」という意味になります。「おいらかなり」と意味が似ていますが、「おいらかなり」のほうは、「不必要に波風を立てない」という「平静さ」のニュアンスを持つのに対し、「おほどかなり」は、多少の波風があっても受け入れられるような「器の広さ」を示しています。
★重要単語

おいらかなり 形容動詞(ナリ活用)

「老い」からきていると言われる形容動詞です。一般的に、老いた者(年齢を重ねた大人)のほうが活動が平坦ですので、「穏やかだ」「おっとりしている」などと訳します。
★重要単語

すさまじ【凄まじ】 形容詞(シク活用)

「すさまじ」の「すさ」は、「荒む(すさむ)」「荒ぶ(すさぶ)」の「すさ」と同じものです。日本神話の「スサノヲ」の「スサ」も同根のことばだと言われています。
★重要単語

いまめかし【今めかし】 形容詞(シク活用)

「今めかし」は、動詞「今めく」と同根の語です。「~めく」は接尾語で、「~のようになる」「~らしくなる」ということですから、「今めく」というのは、「今風になる」「当世風に振る舞う」といった意味になります。「今めかし」は、その形容詞版です。基本的には、「目新しくてしゃれている」「今風で華やかだ」などと訳します。
★重要単語

なつかし【懐かし】 形容詞(シク活用)

動詞「なつく」が形容詞化したものです。基本的には目の前にあるものに対して「近くにいたい」という心情を表す言葉です。そのことから、「魅力的だ」「かわいい」といった意味でも使われるようになりました。かつてあったことを懐かしむ③の意味は、中世に入ってからの用法であり、現代語と同じなので、古文の問題の場合は、①②の訳し方になりますね。
★重要単語

くちをし【口惜し】 形容詞(シク活用)

「惜し(をし)」は「名残惜しい」「手放しにくい」という意味です。「口」は当て字であり、「くち」の由来は「朽ち」「心地」などの説があります。「朽ち」だとすると、「ダメになったもの」に対して「惜しい」と思っていることになりますね。あわせると、「くち」+「をし」は、「期待に反する現象」に対しての「落胆や失望」を意味していると考えられます。そこで、「残念だ」「つまらない」などと訳すのですね。
★重要単語

いぎたなし【寝汚し】 形容詞(ク活用)

「い」は、「眠ること」を意味する名詞で、漢字で書くと「寝(い)」です。名詞の「寝(い)」は、単独で使用されることはなく、「安寝(やすい)」「熟寝(うまい)」という熟語になったり、「寝を寝ず(眠らない)」「寝も寝られず(眠れない)」といったように、慣用句の一部として使用されたりします。
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