★重要単語

いぶかし【訝し】 形容詞(シク活用)

「いぶ」ということばに「はれない(はっきりしない)」という意味合いがありまして、「いぶし」は、それを「気がかり」に思う心情面のことばとして使用されます。「気がかり」であるがゆえに、その内容を確認したい心情として「見たい・聞きたい・知りたい」などと訳すこともあります。また、「疑い」の気持ちが強ければ「不審だ」などと訳します。
★重要単語

いぶせし 形容詞(ク活用)

「いぶ」ということばに「はれない(はっきりしない)」という意味合いがありまして、「いぶせし」は、その「内にこもった鬱屈した状態」を表します。一説には「せし」は「狭し(せし)」ではないかと言われます。そうであれば「いぶせし」は「ふさがっている閉塞感」を示しているといえます。
★重要単語

たひらかなり【平らかなり】 形容動詞(ナリ活用)

シンプルに「道が平らだ」ということなのですが、「心」が「平ら」であることや、「凸凹のトラブルがない」ことを意味するようになりました。用例としては(3)の「無事だ・平穏だ」という意味で用いることが多いです。
★重要単語

こちなし【骨なし】 形容詞(ク活用)

「こち」は「骨」であり、「ゴツゴツしているさま」「四角四面なさま」「洗練されていないさま」を表します。それに形容詞を成立させる接尾語「なし」がついて「こちなし」となりました。「骨っぽい!」ということであり、「洗練されて角がとれたようす」とは逆のイメージです。そのため、「無作法」「無風流」などと訳します。
★重要単語

をさをさ 副詞

「長(をさ)」を重ねたことばです。「をさ」は、年齢や能力が長じていることを示しますので、どちらかというと(2)の「しっかりしている」「きちんとしている」という意味のほうが原義に近いです。たとえば、「幼し(をさなし)」という語は、この「長(をさ)」が「無し」であることを示すことから、「年少だ・幼稚だ」という意味になります。ただ、実際の用例としては、下に打消表現を伴い、(1)のように「めったに(~ない)・ほとんど(~ない)・なかなか(~ない)」という意味で用いることがほとんどです。
★重要単語

めやすし【目安し・目易し】 形容詞(ク活用)

「目」+「安し(易し)」で一語化した形容詞です。「見た目が穏やかである」ということから「感じがよい」と訳すことが多いです。記述問題なら「見た目が」をつけておいたほうが無難ですが、内からにじみ出る感じのよさを表すこともあり、選択肢問題ではシンプルに「感じがよい」と訳していることもあります。また、「すんなり見ることができる(見るのに抵抗がない)」というニュアンスで「見苦しくない」と訳すこともあります。
■現代語訳

用光と白波 『今鏡』 現代語訳

『今鏡』より、「用光と白波」の現代語訳です。
★重要単語

みゆ【見ゆ】 動詞(ヤ行下二段活用)

上一段動詞「見る」に、上代の助動詞「ゆ」がついて一語化しました。「ゆ」はもともと接尾語で、「見ゆ」などのように動詞の活用語尾に使用されることで助動詞化していったという説もあります。「ゆ」は主に「自発」の意味を持つため、「見ゆ」は「自然と目に入る」ということを意味します。また、「受身」のニュアンスで「見られる」、「可能」のニュアンスで「見ることができる」などと訳すこともあります。
〇和歌

玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする (式子内親王)

わが命よ、絶えてしまうのなら絶えてしまえ。このまま生き長らえているならば、堪え忍ぶ心が弱まると困るから。
〇和歌

心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな (三条院)

心ならずもこのはかない現世に生きながらえるならば、恋しく思い出されるにちがいない、そんな夜更けの月だなあ。
タイトルとURLをコピーしました