めやすし【目安し・目易し】 形容詞(ク活用)

見た目の安心感

意味

(1)(見た目の)感じがよい

(2)見苦しくない

ポイント

「目」+「安し(易し)」で一語化した形容詞です。

「見た目が穏やかである」ということから「感じがよい」と訳すことが多いです。記述問題なら「見た目が」をつけておいたほうが無難ですが、内からにじみ出る感じのよさを表すこともあり、選択肢問題ではシンプルに「感じがよい」と訳していることもあります。

また、「すんなり見ることができる(見るのに抵抗がない)」というニュアンスで「見苦しくない」と訳すこともあります。

「視界が良好で見やすい」ということではないんだね。

そうですね。

根本的に、対象の「感じのよさ」を意味する形容詞です。

むしろ選択肢の誤答「見やすい」とか「くっきり見える」といった表現が使用されますので、注意しておきましょう。

例文

髪ゆるるかに、いと長く、めやすき人なめり。(源氏物語)

(訳)(少納言の乳母は)髪がゆったりと【ふさふさとして】、たいそう長く、(見た目に)感じがよい人であるようだ。

かかる筋は、まめ人の乱るるをりもあるを、いと、めやすくしづめたまひて、人の咎め聞こゆべきふるまひは、したまはざりつるを、(源氏物語)

(訳)このような(恋愛の)方面は、まじめな人が心乱れる場合もあるのに、(源氏は)たいそう、見苦しくなく心を落ち着かせなさって、人が非難し申し上げるはずのふるまいは、なさらなかったのだが、