
◆問題演習


あぢきなきすさびにて、かつ破り捨つべきものなれば、人の見るべきにもあらず。(徒然草)

かくまでやつしたれど、見にくくなどはあらで、いと、さまことに、あざやかにけだかく、はれやかなるさまぞあたらしき。(堤中納言物語)

犬を流させたまひけるが、帰り参りたるとて調じたまふ。(枕草子)

大殿籠りたる所ひきつくろひなどして、入れ奉らむとて、(大鏡)

京なる医師のがり率て行きける道すがら、人のあやしみ見ること限りなし。(徒然草)

いみじき成敗とぞ、あまねくほめののしりける。(沙石集)

海はなほいとゆゆしと思ふに、(枕草子)

なほ乗りてありくまじきことこそおぼゆれ。(枕草子)
