かたみに【互みに】 副詞

意味

(1)たがいに

(2)かわるがわる

ポイント

「片身」という語から、「かたみに」という副詞になっていきました。もともとは「片方の身」ということから「各自」「それぞれ」という意味を持ちましたが、その用例はほとんどありません。多くの場合、「片方」と「もう片方」が、何かを交互にすることを意味し、「たがいに」「かわるがわる」と訳します。

ひらがなで書かれると、「形見」と見分けがつかないな。

文脈で判断するしかありませんが、傍線が引かれ、設問になっている場合には、「互みに」の可能性が高いです。

和歌の場合はその2つが掛けられているかもしれません。

例文

また、かたみに打ちて、男をさへぞ打つめる。(枕草子)

(訳)また(女房どもが)互いに打ち合って、男まで打つようだ。

ほどほどにつけては、かたみにいたしなど思ふべかめり。(堤中納言物語)

(訳)それぞれの身分に応じては、互いにいとしいなどと思うはずのようだ。