あそぶ【遊ぶ】 動詞(バ行四段活用)

心身開放! ピーヒャララ!

意味

(1)管絃の遊びをする・音楽を奏でて楽しむ

(2)詩歌の遊びをする

(3)狩りをする

(4)遊び興じる・遊戯する

⑤ 気ままに動きまわる・あちこち動く

ポイント

根本的な意味は「日常とは別のこと・・・・・・・・に心身を開放して熱中する・陶酔する・楽しむ」ということで、「音楽・遊戯・狩猟」などに興じることを広く意味します。

つまり、「非日常のイベントを楽しむこと」は、おおむね「遊ぶ」に該当します。

音楽関係のイベントに用いることが多く、その場合、「管絃」をつけて訳すのが通例です。

「音楽」がもっとも楽しかったのかな?

「日常とは異なるイベント」「日常とは隔絶されたイベント」という点では、「神を祀るイベント」が典型的なものですよね。

そして、「神を祀るイベント」というものは、基本的に「音楽」を必要としますね。

つまり、「日常とは別のことに心身を開放する行為」として、まず必要であったものは「音楽」であったといっても過言ではありません。

「非日常の楽しみ」=「神あそび」=「音楽」と結びつけておくといいと思います。

ただ、文脈上、「管絃」「音楽」「詩歌」「狩猟」などの「イベント」が無関係であれば、「遊び興じる」「遊戯する」などと訳すこともあります。

あるいは、「散歩を楽しむ」というようなイメージで、「気ままに動き回る」などと訳すこともあります。

例文

このほど三日うちあげあそぶ。(竹取物語)

(訳)このあいだ三日間、宴会をして音楽を奏でて楽しむ

白き鳥の、嘴と脚と赤き、鴫の大きさなる、水の上にあそびつつ魚を食ふ。(伊勢物語)

(訳)白い鳥で、嘴と脚が赤くて、鴫ぐらいの大きさであるのが、水の上をあちこち動きながら魚を食べている。