しるし【著し】 形容詞(ク活用)

はっきりわかる

意味

(1)はっきりしている・明白だ

(2)予想どおりだ・思ったとおりだ

ポイント

「知る」「しるす」などと同根の語とされます。一説には、「白」「白し」とも関係があるとされます。

何かの兆候がはっきりとあらわれて、しっかりと認識できるようなようすを形容するのに用いられました。

(2)なんかは現代語でいうと「知ってるし」みたいな感じだね。

ああ~。

それでいうと、(1)は、「(はっきりわかるからそれを)知るし」ということでしょうね。

(1)かんたんに知れるほどはっきりしている

ということと、

(2)前もって知ってたといえるくらい予想どおりだ

ということなんだね。

そういうことになりますね。

例文

つれなしづくりたまへど、ものおぼし乱るるさまのしるければ、(源氏物語)

(訳)(源氏は)さりげなくふるまっていらっしゃるが、思い悩みなさる様子がはっきりしているので、

誰とも知らせ給はず、いといたうやつれ給へれど、しるき御さまなれば、(源氏物語)

(訳)(聖は)誰ともお知らせにならず、たいそうひどく目立たなくなっていらっしゃるが、(格の高い人物であることは)はっきりと【明白に】わかるごようすであるので、

今日ぞ冬立つ日なりけるもしるく、うちしぐれて、(源氏物語)

(訳)今日はちょうど立冬の日であったが、(その日に降ると)思ったとおりに、時雨がさっと降って、