教養あふれる!
意味
(1)学問・教養
(2)才能・学才
ポイント
「才」の呉音が「ざい」であり、それを、やがて「ざえ」と読むようになったと言われます。
「和歌」や「管絃」の才能について言う場合もありますが、多くは「漢学」の才能・教養について用いられます。
なんか教科書に出てきたやつがあったな。
『大鏡』の「三船の才」でしょうね。
藤原公任が、「漢詩」「管絃」「和歌」すべてに優れていたことを示す逸話です。
ああ~。
公任が「和歌の船」に乗ったんだけど、あとになって、「漢詩の船に乗ればよかったなあ」って言ったってやつだな。
例文
才深き師に預け聞こえ給ひてぞ、学問させたてまつり給ひける。(源氏物語)
(訳)学才の深い師にお預け申し上げなさって、学問をおさせ申し上げなさった。
なほ才をもととしてこそ大和魂の世に用ゐらるる方も強うはべらめ。(源氏物語)
(訳)やはり学問を基礎としてこそ処世術の(術が大切な)世に重用されることも確実であるでしょう。