あまた【数多】 副詞

たくさんある状態

意味

(1)たくさん・数多く・多く

(2)はなはだ・非常に *上代の用法

(3)たいして(~ない) *上代の用法

ポイント

「あま」「余る(あまる)」の「あま」と同じで、「たくさんある」ということを示します。

いずれにしても、現代語でも「数多」と書いて「あまた」と読みますので、漢字さえ覚えておけば訳はしやすいと思います。

「オワタ」みたいなもんかな。

ぜんぜん違います。

それはだいぶ前のネットスラング「\(^o^)/オワタ」のことで、「終わった」を縮めて言っているだけです。

ああ~。

「あまた」も、てっきり「余った」を縮めて言っているのかと思っていたよ。

「あまた」の「た」は、「そういう状態である」ということを示す接尾語であって、「うたた」の「た」とか、「はなはだ」の「だ」とかと似たようなものだと言われています。

例文

いづれの御時にか、女御・更衣あまたさぶらひたまひける中に、(源氏物語)

(訳)どの(帝の)御時代であったか、女御や更衣がたくさん【数多く】お仕えしていらっしゃった中に、

その外も人あまたさそひて、「いざたまへ、出雲拝みに。かいもちひ召させん」とて具しもて行きたるに、

そのほかにも人々をたくさん【数多く】誘って、「さあ(一緒に)いらっしゃい、出雲大社の参拝に。ぼた餅をごちそうしよう」と言って、

片時の間とて、かの国よりまうで来しかども、かくこの国にはあまたの年を経ぬるになむありける。(竹取物語)

(訳)ほんのしばらくの間と思って、あの国【月の国】からやって参ったけれど、このようにこの国では多くの年を過ごしてしまったことであるなあ。

「あまた」は分類上は副詞ですけれども、この例文は名詞的な用い方ですね。

あまた夜ぞ寝る」「あまた度休みて」「人あまたが中に~」といったように、他の名詞とセットになって一体化しているような使い方もあります。

 

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★重要単語
減点されない古文