本文
つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
徒然草
現代語訳
つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
することもなく手持ちぶさたなのにまかせて、一日中、硯に向かって、心に浮かんでは消えていくたわいないことを、とりとめもなく書きつけていると、変に正気を失ったような気持ちになる。
品詞分解

「名詞」と「接続助詞」には言及していません。
何も書いていないのは「名詞」か「接続助詞」です。
つれづれなる 形容動詞(ナリ・連体)
まま
に 格助詞(原因・理由)
日暮らし
硯
に 格助詞(対象)
むかひ 動詞(ハ四・連用)
て
心
に 格助詞(場所)
うつりゆく 動詞(カ四・連体)
よしなしごと
を 格助詞(対象)
そこはかとなく 形容詞(ク・連用)
書きつくれ 動詞(ラ下二・已然)
ば
あやしう 形容詞(シク・連用)*ウ音便
こそ
ものぐるほしけれ 形容詞(シク・已然)