かたくななり【頑ななり】 形容動詞(ナリ活用)

意味

① 偏屈だ・頑固だ

② 教養がない・無風流だ

⓷ 見苦しい・粗野だ

ポイント

「片」は「かたよっている」ということであり、「くな」は「くねっている(曲がっている)」ということです。そのことから、「偏屈だ」という意味になります。

「知識が偏っており、それを広げようとしない」ということから「無教養だ」と訳したり、「感性が偏っており、ものの情趣を理解しようとしない」ということから「無風流だ」などと訳したりします。「教養がなく無風流だ」などと、いっしょに訳出することもあります。

人間に対して使用すると、主に①②の意味になりますが、「建物」や「風景」などに用いると⓷の意味が多くなります。

「片(かた)」「くな(くねる)」が語源で、その意味が「偏屈」って、あまりにもジャストフィットの訳し方だね。

偏っていて、屈折しているわけですからね。

「偏屈」はぴったりの熟語ですね。

例文

いとど人わろう、かたくなになり果つるも、前の世ゆかしうなむ。(源氏物語)

(訳)いっそう体裁が悪く【外聞が悪く】、偏屈に【頑固に】なってしまっても、前世の因縁が知りたいもので。

ことにかたくななる人ぞ、「この枝かの枝散りにけり。今は見どころなし」などは言ふめる。(徒然草)

(訳)とくに教養がなく無風流な人が、「この枝も、あの枝も散ってしまった。今はもう見る価値がない」などと言うようだ。

何事も辺土はいやしく、かたくななれども、天王寺の舞楽のみ都に恥ぢず。(徒然草)

(訳)何につけても田舎は品が悪く、粗野であるけれども、天王寺の舞楽だけは都に見劣りしない。

自らもいみじと思へる気色、かたくななり。(徒然草)

(訳)(自分で)自分を並々でないと思っている様子は、見苦しいものだ

 

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★重要単語
減点されない古文