さだめて【定めて】 副詞

意味

① きっと・必ず

② 決して(~ない) *下に打消表現を伴う用法

ポイント

「決定する」「決める」という意味の古語である「定む」に「て」がついたものです。

語義のニュアンスとしては「決まって」「決まったこととして」ということですね。

定めて花咲くべし」だったら、「決まったこととして花が咲くだろう」ということか。

そうです。

現代語としてなじんだ表現にして、「きっと」「必ず」「間違いなく」などと訳すといいですね。

なお、後ろに打消表現がある場合、「決まったこととして~ない」ということですから、「決して」と訳すのが一般的です。

「さだめて行かじ」だったら、「決まったこととして行かない」ということだから、こなれた訳としては、「決して行かない」などとするのがいいんだな。

そのとおりです。

例文

この児、さだめておどろかさんずらんと、待ちゐたるに、(宇治拾遺物語)

(訳) この子が、きっと(誰かが自分を)起こそうとするだろうと、待っていたところ、