さうざうし【寂寂し】 形容詞(シク活用)

意味

① 物足りない

② 寂しい

ポイント

寂寂さくざくし」「索索さくざくし」などが音変化して「さうざうし」になってと言われています。

「寂」「索」はいずれも、「あるべきものが欠けている空虚な状態」を意味しています。

そのことから、「ものたりない」「さびしい」と訳せればOKです。

音だけ聞くと、「騒々しい」だと思っちゃうけどな。

まさにそのように誤解されやすいので、試験にはけっこう出ます。

「さうざうし」を見つけたら、「寂」「索」などの漢字を思い出し、「今まであったものがなくなったり、本来であればあるはずのものがなかったりするんだな」と考えてください。

例文

よろづにいみじくとも、色好まざらん男はいとさうざうしく、(徒然草)

(訳)万事にすぐれていても、恋愛の情趣を解さないような男はたいそう物足りなく

今まで御子たちのなきこそさうざうしけれ。(源氏物語)

(訳)今までお子たちがいないことが物足りない

この酒を独りたうべんがさうざうしければ、(徒然草)

(訳)この酒を一人でいただくのが物足りないので、

例文の後ろ2つは、「さびしい」と訳しても間違いではありません。

記述問題だと、どっちで書けばいいか困るね。

字数があるなら、「物足りなく寂しい」って書いてもOKですよ。

その手があったか!