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今日は「接続詞」について学びましょう。
![](https://hohoemashi.com/wp-content/uploads/2021/05/naozane-150x150.png)
やってやるぜ。
![](https://hohoemashi.com/wp-content/uploads/2021/10/atsumori-150x150.png)
どんとこい。
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では、まず「接続詞」を定義します。
「接続詞」の定義
◆自立語である。 (文節の先頭になる)
◆活用しない。 (語尾が変化しない)
◆接続語になる。 (前後の文脈の関係を示す)
◆修飾語にはならない。(うしろの語の修飾はしない)
![](https://hohoemashi.com/wp-content/uploads/2021/10/atsumori-150x150.png)
たしか「接続語」とか「接続部」ていうのもあったよな。
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それらは「文の成分」でを示すもので、文節のはたらきですね。1つの文節であれば「接続語」、複数の文節のまとまりであれば「接続部」などと呼びます。
一方で、「接続詞」は「品詞」です。
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ちょっと何を言っているのかわからないぞ。
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「文の成分」というのは「文節」の区別で、「品詞」というのは「単語」の区別です。
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混乱してきた。
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「文の成分」と「品詞」を混同しないように気を付けましょう。
「文の成分」は、「文節」の役割に名前をつけたもので、
主語(主部)
述語(述部)
修飾語(修飾部)
接続語(接続部)
独立語(独立部)
の5種類があります。
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役目を奪われました。
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「品詞」は、「単語」の特徴に名前をつけたもので、
動詞
形容詞
形容動詞
名詞
副詞
連体詞
接続詞
感動詞
助動詞
助詞
の10種類に分かれます。
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そういえばそうだったな。
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たとえば、
いとうつくしう花なり。
の「いと」は何ですか?
と聞かれたらどう答えればいいんだ?
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「いと」は「何ですか?」という雑な問い方はありません。
「いと」の「文の成分は何ですか?」と聞かれることはあります。
または、「品詞は何ですか?」と聞かれることはあります。
「文の成分」を問われているのであれば、正解は「修飾語」です。
「品詞」を問われているのであれば、正解は「副詞」です。
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同じ傍線部でも、「問われ方」によって「答え方」も違うんだな。
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そういうことか!
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「文節」だと、「単語」が複数入っていることが多いですね。
単語が複数入っている「文節」全体に線を引いて、「品詞は何か?」と問うことはありません。
たとえば、
たれたれかと問へば、それそれと答ふ。
という文の「問へば」という部分に線を引いて、「品詞は何ですか?」と聞くことはできません。
「問へば」という部分には、動詞「問ふ」と接続助詞「ば」という「2つの単語」が存在するからです。
「品詞」を聞きたいのであれば、「単語ひとつ」に線を引かなければならないのです。
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ふむふむ。
とにかく、「問われ方」に気をつけておけばいいんだな。
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そうですね。
学校で教わる文法の場合、「文節」に対して「文の成分」が問われているのであれば、通常は、「主語・述語・修飾語・接続語・独立語」のどれかで解答します。
「単語」に対して「品詞」が問われているのであれば、「動詞・形容詞・形容動詞・名詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞・助動詞・助詞」のどれかで解答します。
「ひとつの文節」は「ふたつくらいの単語」で構成されることもありますし、「ひとつの単語」で成り立っていることもあります。
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だいたいわかった。
じゃあ、「接続詞」について学習しよう。
接続詞 = 接続語のうち「単語1つ」とみなされるもの
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端的にいうと、「単語ひとつで接続語のはたらきをする品詞」を「接続詞」といいます。
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じゃあ、
命長ければ、はぢ多し。
という場合の「命長ければ」は「接続詞」ではないんだな。
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そのとおりです。
「命長ければ」は「文の成分」でいえば「接続語」ですが、「命」「長けれ」「ば」という3つの品詞に分かれるので、「単語」ではありません。
「単語」でないので「品詞」を問うことはできません。
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じゃあ、たとえばだけど、
命長し。しからば、はぢ多し。
だったら?
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それは「1単語」の扱いになるので、「接続詞」と言えます。
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でも、それって、「然り」+「ば」で、「単語2つ」じゃないの?
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もともとは「しかり」+「ば」です。
それが、「しからば」という「まとまり」でわかちがたく結びついていき、「一単語」のように扱われるようになったものが「接続詞」です。
ほとんどの接続詞は、こういった連語から生成されています。
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じゃあ、「連語」ってことにしておけば、「接続詞」っていう品詞はいらないのにね。
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すべて「連語」から生まれたわけではないのです。
たとえば「かつ」「また」「すなはち」「なほ」などは、もともと「副詞」であって、やがて「接続詞」としても使用されるようになっていきました。
「また」でいえば、「再び」「やはり」という意味の修飾語になっていれば「副詞」です。
一方、「ならびに」「および」という意味で、前後の関係を示す役割をしているのであれば「接続詞」です。
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今またも参り来む。(いま再び参上しよう)
行きかふ年もまた旅人なり。(行き交う年月もやはり旅人である)
という場合は、前後の関係を示しているわけではなく、修飾語として機能しているので「副詞」です。
髪いと長くうるはしく、下がり端などめでたき人、また、やむごとなき人の、~
という表現は、「髪がたいそう長く美しく、髪の先なども見事な人、ならびに、高貴な人が、~」という意味であす。これは、修飾語として機能しておらず、「前後の関係」を示していることになりますので、「接続詞」だと考えます。
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一語の「副詞」から転成したものもあるんだね。
同じ「また」というひらがなでも、後ろを修飾していれば「副詞」で、前後の関係を示していれば「接続詞」ということなんだな。
接続詞の種類
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「接続詞」は、前後の「関係」を示す品詞だということを見てきました。
さて、その「関係」は、因果関係であったり、添加する内容を示したり、いくつかの種類があります。
どのような「関係」なのか、細かく分けると次の①~⑧のようになります。
① 順接 さらば・かくて・かかれば・さらば・しかして・ゆゑに
② 逆接 されど・しかるに・かかれども・しかれども
③ 並列 および・ならびに・また
④ 添加 かつ・しかして・しかも
⑤ 対比・選択 あるいは・もしくは・または
⑥ 同格・説明 すなはち・たとへば
⑦ 補足 ただし・また
⑧ 転換 さて・そも
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これは覚えたほうがいいのか?
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いきなり表で覚える必要はありません。「使いこなしているうちに自然と覚える」というのが理想ですね。