助動詞・助詞 ― 付属語の2品詞 ―

助動詞・助詞は、一記事ではとうてい語りつくせないので、概括を述べたらおわりにします。

問題演習などをするときに、ポイントとなる助動詞や助詞を確認していきますので、実例のなかで覚えていきましょう。

助かる。

かいつまんでいこう。

助動詞の定義

◆付属語である。 (文節の先頭にならない)
◆活用する。   (語尾が変化する)

付属語として何らかの語と結びついて、「意味」を付け加えます

「意味」は、「打消」であったり、「受身」であったり、非常に重要なものです。

助動詞を理解していないと決定的な誤読につながってしまいますので、各助動詞の「意味」はすべて覚えることが重要です。

助動詞の例

もとの水にあら。 (もとの水ではない。)
    未然形 打消

竹取の翁といふものあり けり。 (竹取の翁という者がい。)
        連用形 過去

月の都の なり。 (月の都の人である。)
   体言 断定

ここにさぶらは 。 (ここにお仕えしよう。)
    未然形 意志

以上のように、助動詞にはすべて「意味」があり、それに適した「訳」をすることになります。

また、

未然形 + 
連用形 + けり

など、助動詞によって接続できる形(直前の活用語の活用形)が決まっています。

主な助動詞については別ページで説明していきますが、ここでは代表的な助動詞として「ず」についての説明を貼っておきます。

助詞の定義

◆付属語である。 (文節の先頭にならない)
◆活用しない。  (語尾が変化しない)

助詞の分類

助詞には、以下の6つの分類があります。

格助詞 
主に体言とセットで文節となり、「主語」や「修飾語」などの資格をつくる。

接続助詞 
主に接続語(部)の終わりにつき、次の部との「接続関係」を示す。

副助詞 
種々の意味を添えるはたらきをし、ついた文節は修飾語となる。

係助詞 
「指示」「強調」「疑問」「反語」などの意味を加え、結びの形を規定する。

終助詞 
主に文末に置かれ、「禁止」「希望」「詠嘆」「強調」などの意味を加える。

間投助詞 
主に文節の終わりに置かれ、語調を整えたり、詠嘆の意味を添えたりする。

助詞の例

いでたらむ夜は、 (月が出ているような夜は、)
格助詞

京には見えぬ鳥なれ、皆人見知らず。 (京では見かけない鳥であるので、人はみな見知らない。)
        接続助詞

行くもとまるも皆泣きなどす。 (行く人もとどまる人もみな泣いたりなどする。)
          副助詞

いづれの山天に近き。 (いずれの山が天に近いのか。)
    係助詞

いかで見ばや。 (なんとかして見たい。)
    終助詞

少納言、香炉峰の雪いかならむ。 (少納言よ、香炉峰の雪はどうであろうか。)
  間投助詞

いきなり表で覚えることはしなくていいのですが、確認のため貼っておきます。

格助詞
が・の・を・に・へ・と・より・から・にて・して

接続助詞
が・と・とも・ど・ども・が・に・を・て・して・で・つつ・ながら・ものの・ものを・ものから・ものゆゑ

副助詞 
だに・すら・さへ・のみ・ばかり・まで・など・し

係助詞
は・も・こそ・ぞ・なむ(なん)・や(やは)・か(かは)

終助詞
な・そ・ばや・なむ(なん)・もが・もがな・てしが・てしがな・にしが・にしがな・な・か・かな・かし

間投助詞
や・よ・を

これ、それぞれの役割の違いがよくわからなくて、特に「格助詞」と「副助詞」の違いとかが意味不明なんだよね。

「格助詞」は「直前ー直後」に「1つの関係」をつくりますので、「格助詞を連続して用いることができない」という約束があります。「格助詞+格助詞」という使い方はできないということです。

「副助詞」は、「意味を添える」役割なので、「格助詞副助詞」とか「副助詞格助詞」という使い方ができます。

現代語で言うと、

公園 行かない。
りんご を から 食べる。

などとは言えませんが、

公園 すら 行かない。
りんご のみ 食べる。

などと言うことはできます。

このあたりの話は、別の紙面を割きますので、いったんここまでにしましょう。

 

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