たまふ【賜ふ・給ふ】 動詞(ハ行四段活用/ハ行下二段活用)
もともとの意味は「お与えになる」というものです。与えるほうの「これを授けたい」って気持ちと、もらうほうの「これをいただきたい」って気持ちが合致した状態である「魂たま・合ふ」が「たまふ」になったという説があります。なお、実際の用例としては、他の動詞に補助的につく補助動詞の用法が圧倒的に多いです。「〇〇たまふ」というセットで「お〇〇になる」「〇〇なさる」などと訳します。たとえば「泣きたまふ」なら「お泣きになる」「泣きなさる」などと訳します。