📝文法まとめ📝 2024.01.19 「まぎらわしい語の識別」などを増やしているところです。 目次 文の構造文の成分品詞用言の活用の種類形容詞・形容動詞の語幹用法について主な助動詞についてまぎらわしい語の識別文法事項の確認演習現代語訳の問題演習 文の構造 ことばの単位 ― 文節と単語 ―文法の勉強の最初の一歩として、「ことばの単位」について学習しましょう。 やってや... 自立語と付属語 ― 文節の先頭になる/ならない ―今日は、「自立語」と「付属語」について考えてみましょう。 やってやるぜ。 どんと... 連文節 ― 文の成分となる2つ以上の文節 ―複数の文節のまとまり できれば「文節」の話を先にご覧ください。 日本語における「... 文の成分 【文の成分】主語と述語 ― 述語から考える ―文の成分 = 文節の役割 「文の成分」とは、「文節の役割」だと考えてください。学... 【文の成分】修飾語(連用修飾語・連体修飾語)修飾語 日本語における「文の成分(文節の役割)」には、①主語②述語③修飾語④接続... 【文の成分】接続語・独立語これまで「文の成分」について、「主語・述語」「修飾語(ー被修飾語)」などの話をし... 品詞 用言(動詞・形容詞・形容動詞) ― 単独で述語になることができる ―「動詞」「形容詞」「形容動詞」をまとめて「用言」といいます。「用言」は、「活用する自立語」であり、単独で述語になることができます。 体言(名詞) ― 主語になることができる ―「名詞」の説明です。 副詞 ― 状態の副詞・程度の副詞・呼応(陳述)の副詞 ―副詞の説明です。 ①自立語 ②活用しない ③主に用言を修飾する 連体詞 ― 「決まった言い回し」として固まった連体修飾語 ―今日は「連体詞」について学びましょう。 やってやるぜ。 どんとこい。 では、まず... 感動詞 ― 活用せず、独立している自立語 ―今日は「感動詞」について学びましょう。 どんとこい。 では、まず「感動詞」を定義... 接続詞 ― 接続語のうち、一単語の扱いになるもの ―今日は「接続詞」について学びましょう。 やってやるぜ。 どんとこい。 では、まず... 助動詞・助詞 ― 付属語の2品詞 ―助動詞・助詞は、一記事ではとうてい語りつくせないので、概括を述べたらおわりにしま... 用言の活用の種類 用言(動詞・形容詞・形容動詞)の活用について動詞の活用の種類 形容詞の活用 形容動詞の活用 形容詞・形容動詞の語幹用法について 形容詞・形容動詞の語幹用法形容詞・形容動詞の語幹用法について 主な助動詞について る らる 助動詞 ― コントロールできない現象 ― 自発・受身・可能・尊敬助動詞「る」「らる」は、本質的には「コントロールできない」ということです。「る」「らる」がつくことによって、その動詞は、こちら側が恣意的に操作できない現象・運動であることを示します。 す さす しむ 助動詞 ―もともとは「使役」 のちに「尊敬」の用法が多くなる― 活用と接続 助動詞「す」「さす」「しむ」について学習しましょうひとまず、3ついっ... む / ん 助動詞助動詞「む(ん)」は、その出来事が「未確定・未確認」であることを示します。「これからしようと思っていること」や「おそらくそうだろうと思っていること」などを、「む(ん)」で表していることになります。文末用法の場合、だいたい次のように区別します。/一人称⇒意志/二人称⇒適当・勧誘/三人称⇒推量/ただ、一人称行為であっても「推量」がふさわしい場合などもありますので、上の区別は「絶対」ではありません。 むず(んず) 助動詞助動詞「む」+格助詞「と」+サ変動詞「す」=「むとす」がつまって「むず」になりました。意味は「む(ん)」と同じと考えて大丈夫です。 つ ぬ 助動詞 ―「終了の成立」と「発生の成立」― 完了・確述・並列き・けり・つ・ぬ・たり・り 古文には「~た」と訳す助動詞がたくさんあるけど、「き... き けり 助動詞 ― リアルタイムで見知ったことか/あとから認識した出来事か ―「き」は「語り手自身のいる世界をそのまま振り返った過去」であり、一方、「けり」は「ある事実に今気がついたり、ある事実を今呼び起こしたりすること」です。 たり 助動詞「たり」は、「てあり」がつまってできた助動詞です。「言ひてあり」「咲きてあり」などが、「言ひたり」「咲きたり」となっていきました。そのため、基本的には「今そうなっている」ことを示します。 り 助動詞「り」は特殊な助動詞です。もともとは、「渡りあり」「旅しあり」というように、動詞の連用形に「あり」がついたものが前身です。それがつまって、「渡れり」「旅せり」となっていきました。そのため、根本的な意味は「存在している(今それが起きている)」ということになります。 らむ(らん) 助動詞ラ変動詞「あり」に、推量の助動詞「む」が接続詞、「あらむ」となったものから、「あ」が欠落して「らむ」となり、一語の助動詞として認識されていったものだという説があります。「む」が主に「未来」を推量するものであるのに対して、「現在」を推量するものが「らむ」です。なお、「過去」を推量するものが「けむ」です。 けむ(けん) 助動詞過去の助動詞「き」の古い未然形「け」に、推量の助動詞「む」がついて一語化したものと考えられています。過去のことを推量する場合は「けむ」、現在のことを推量する場合は「らむ」、未来のことを推量する場合は「む」を用います。 べし 助動詞 ― 常識的に考えて/論理的に判断して ―助動詞「べし」は「推量」「意志」「可能」「当然」「命令」「適当」など、多様な意味の区別があります。 なり 助動詞(断定)「体言+に+あり」がつまって、「体言+なり」となっていきました。「あり」がベースなので、活用は「ラ変型」になります。「体言」につく助動詞ですが、直前の語が活用語である場合には「連体形」につきます。 なり 助動詞(伝聞・推定)「音(ね)+あり」がつまったものです。活用語の「終止形」について、「~という音がある」という意味をつけるようなイメージですね。そのため、何か実際に音が聞こえている場面であれば、「~の音(声)がする」「~が聞こえる」などと訳します。聞こえてきた音を「根拠」にして、(音がするということは……)「~ようだ」と訳すのが「推定」の用法です。「音」が「人々のうわさ・評判」などを意味していれば、「伝聞」の用法です。「~という」「~そうだ」などと訳します。 めり 助動詞「見+あり」または「見え+あり」がつまったものだと考えられています。「めり」というのは、「視覚情報」を「根拠(手がかり)」にして、何かを「推定」するときの助動詞です。「推定」というのは、「根拠のある推量」のことです。そのため、「めり」がある場合、たいていの場合は登場人物が何かを見ている(見ていた)ことになります。もし、「視覚」が無関係なシーンであれば、②の使い方と考えましょう。 らし 助動詞動詞「あり」に「し」がついて、「あらし」という形容詞になり、「存在する状態だ・様子だ」ということを示しました。それが助動詞化していく過程で、「あ」が取れて「らし」になっていったと考えられています。ある根拠を持って、何らかの現象が「あるにちがいない」と推定するときに、「らし」が用いられました。ただ、平安時代には、「現在推量」の「らむ」や、「(視覚)推定」の「めり」を多く用いるようになっていったことから、「らし」は、和歌特有のことばになっていき、鎌倉時代以降はほとんど使われなくなりました。 まし 助動詞「推量・意志」の助動詞「む」に「し」がついて、やがて「まし」になったという説があります。たとえば、「行く+し」で「ゆかし」という語が生まれましたが、それは「心がそちらに行きたがっている」ということです。同じような構成として、「む+し」の「まし」は、「む」で想定される「イメージ」に向かって、「そうなってほしいと思っている」ということを意味しています。「まし」は、「現実」と「イメージ」との間に「距離・隔たり」があるため、現実的ではないことを夢想するような場合に多く用いられます。 まほし 助動詞助動詞「む」のク語法未然形「まく」に、「欲し」がつき、「まくほし」となったものが、「まほし」になっていったと考えられています。「む(まく)」によってイメージされている状態を「欲している」ことになりますので、「したい」「てほしい」という「希望」を表すことになります。 ず 助動詞 上代では「な・に・ぬ・ね」が直前を打ち消すはたらきをする助動詞として使用されていました。その連用形「に」に「す」がついて、「にす」となり、やがて「ず」になったと考えられています。 まじ 助動詞上代に使用された「ましじ」という助動詞がつまったものと考えられています。意味としては、「べし」と対になるイメージであるため、「当然そうなるはず」という意味をひっくり返して、「当然そうならないはず」という意味合いになります。 まぎらわしい語の識別 が (まぎらわしい語の識別)「が」の識別です。 て (まぎらわしい語の識別)「て」の識別です。 なむ (まぎらわしい語の識別)「なむ」の識別です。 なり (まぎらわしい語の識別)「なり」の識別です。 に (まぎらわしい語の識別)「に」の識別について にて (まぎらわしい語の識別)「にて」の識別です。 ぬ (まぎらわしい語の識別)「ぬ」の識別です。 る・れ (まぎらわしい語の識別)「る」「れ」の識別です。 文法事項の確認演習 「仁和寺にある法師」の動詞を確認しよう。(徒然草)今日は「仁和寺にある法師」にある動詞を確認していきましょう。 ようし。やってやる... 「児のそら寝」で動詞の活用行を学ぼう(宇治拾遺物語)『宇治拾遺物語』より「児のそら寝」を教材にして、動詞の活用行を確認しましょう。 「敦盛の最期」で敬語を学ぼう(平家物語)『平家物語』における「敦盛の最期」をテキストにして、敬語の種類を分類します。 現代語訳の問題演習 ◆問題演習「◆問題演習」の記事一覧です。